補償の根拠は利用開始時に倉庫業者と結ぶ寄託契約
貸し倉庫の形態の一種であるトランクルームは、倉庫業者が運営しているものと、他の業種の会社が運営しているものに分けることができます。もし、滅多に使わない所有物をトランクルームに保管しようと考えている場合、おすすめなのは倉庫業者が運営するトランクルームです。その最大の理由は、保管されている物品に対する保証がしっかりとしているためです。保管品に万が一の事態が起きたときは、倉庫寄託約款に基づいて倉庫業者と利用者の間で締結する「寄託契約」にしたがって補償が行われることになっています。この仕組みは他の業種の会社が運営するトランクルームには無いもので、利用者は安心して所有物を保管しておくことができます。
実際の補償は倉庫業者加入の損害保険が用いられる
トランクルームの運営会社が定めている倉庫寄託約款にはほぼ必ず、利用者から預かった物品には火災保険を付保し、業者の責任で保管をする旨が記載されています。もし、トランクルーム内の物品に万が一の事態が発生した場合は、運営する倉庫業者が加入している火災保険で定められている範囲内で補償が実施され、保険金は倉庫業者を通じて損害を受けた物品の持ち主に支払われます。業者によっては特約を付加していたり、火災保険以外の損害保険に加入している場合があり、火災保険本体の補償範囲に含まれていなくても、特約や他の損害保険の補償範囲に含まれていれば、そちらからお金が支払われる可能性があります。一方で、倉庫業以外の業種の会社が運営するトランクルームは、預けた物品の保管責任は利用者側にあり、付保についても利用者が任意で行うことになっている場合がほとんどです。これらは倉庫業者運営のトランクルームとの大きな違いとなっています。
3PLとはサードパーティー・ロジスティクスの略で、物流業務の新しい形態の事を表す用語です。企業の物流部門全ての業務や管理を専門の企業に任せることで、コスト削減等のメリットになります。